面接での良い締めの言葉とは?
文責 Aaron Cao · 更新

締めの言葉とは、面接の終盤、覚えておいてほしいことをひとつ言い直し、それを面接官が話した内容と結びつけ、その職に就きたいとはっきり伝える場面です。饒舌な賛辞より具体性がものを言い、会話の中の細部に触れることこそ、きちんと聞いていた証になります。
締めの言葉は実際いつ話すものか?
締めの言葉とは、あなたの質問に答えてもらい、誰も席を立つ前の終盤に話すものです。たいていは相手から促されます。「ほかに付け加えたいことはありますか」「最後に何かありますか」。多くの候補者はこれを形式的な確認だと受け取り、もう話すことはすべて出たと答えてしまいます。
これは面接官に投げかける質問とは別物です。質問はもっと早い段階で行われ、情報を得るためのものです。締めの言葉は最後に来て、記憶に残るためのものです。また経歴の要約でもありません。それは面接官がすでに読んでいるものだからです。
退室したあとに何を残すかを選べる、唯一の瞬間だと考えてください。
良い締めの言葉には何が入るか?
何か言うべきだとはわかっていても、暗記したように聞こえてほしくはないはずです。この節では、面接そのものの中で埋めていく四つの要素からなる型を示します。そうすれば出てくる言葉は、電車の中で覚えた一段落ではなく、たった今交わした会話に即したものになります。
- 覚えておいてほしいことをひとつ。 あなたとこの職との最も強い接点を、一文で。三つの強みではありません。
- 相手が話した内容。 会話の中の具体的な話題をひとつ挙げ、自分の一点とそれを結びつけます。この部分は前もって準備できませんが、いちばん響く部分でもあります。
- 関心を率直に伝える一言。 その仕事が欲しいと言うことです。熱意は示したつもりでも、言葉にしていないことが多いものです。
- きれいな締めくくり。 次のステップを尋ねるか、時間を割いてくれたことに感謝して、そこで話をやめます。
決済会社の面接を受けるバックエンドエンジニアを例に考えてみましょう。採用担当マネージャーはふと、オンコール対応の負荷がチームの悩みの種だと口にしました。彼女の締めの言葉はこうです。「覚えておいていただきたいのは、私が決済サービスのオンコール当番を二年間担当し、アラートを減らすことがその仕事の中でいちばんやりがいを感じた部分だということです。オンコールがチームにとって負担の大きいところだとおっしゃっていましたが、私が最初に取り組みたいのはまさにその問題です。この職に就きたいと思っています。次のステップは何でしょうか」。事前に書いていたのはこの型だけでした。
何を省くべきか?
弱い締めの言葉の多くは、何かが欠けているからではなく、余計なものを足してしまうから失敗します。
- 経歴の要約。 相手はすでに持っています。最後の三十秒を、その場にすでにある情報の繰り返しに使うのはもったいないことです。
- 新しい話題。 締めの言葉は、言い忘れたプロジェクトを持ち出す場面ではありません。相手が納得していなさそうな点への答えになる場合を除いては。
- 謝罪。 二問目でだらだら話してしまったと自覚していると言うと、もともとなかったかもしれない疑念を植え付けてしまいます。
- 給与や事務的な話。 それらは別の場、たいていはリクルーターとの会話に属するものです。
- 大げさな賛辞。 理由もなく夢の会社だと言うのは、間を埋めているだけのように聞こえます。具体的な理由ひとつは、どんな形容詞よりも強く響きます。
はっきり言っておくべき限界があります。良い締めの言葉は際どい判断を動かしますが、悪い面接をひっくり返すことはできません。技術面接がうまくいかなかった場合、締めの言葉ではそれを直せませんし、強く押しすぎるとむしろ問題を際立たせてしまいます。目指すべきは、はっきり記憶に残ることであり、自分の言い分を主張することではありません。
締めの言葉にたどり着く前に何を尋ねるべきかは、/answers/topic/mock-interviews で扱っています。
実際に話せる締めの言葉はどう準備するか?
準備するのは型であって、文章そのものではありません。面接前には、覚えておいてほしいことを一行だけ書き出します。それだけです。面接の最中は、それを結びつける細部に耳を傾けます。相手が語った問題、挙げていた優先事項、繰り返し口にしたフレーズなどです。多くの面接官は最初の十五分のうちにそれをひとつ手渡してくれます。
そのあとは話し方を練習してください。ここは緊張が最も高まる場面であり、最後に言うことこそいちばん記憶に残りやすいからです。カメラや壁に向かって声に出して三回言うだけで、口ごもってしまうのを防げます。/mock-interview ページでAI面接官相手に練習すると、自分の締めの言葉の書き起こしが手に入り、実は「この仕事が欲しい」と一度も言っていなかったことにすぐ気づけます。
もうひとつの習慣として、話し終えた直後に締めの言葉を書き留めておくことです。それはフォローアップメールの最初の一文になり、両者が互いを補強し合います。